この記事は、初心者向けにFX用語を解説します。トレードしようにも知識がないと不安だとと思いますし、用語がわからないと本などで勉強しても、何を言っているのかわからないと思いますので、出来るだけ簡単にわかりやすく説明しますので、最後まで読んでもらえたら幸いです。
- 綾戻し
- 一目均衡表
- 上値抵抗線
- 円キャリートレード
- 押し目
- 為替差損
- 金利上昇
- 逆張り
- クロス円通貨
- 鉱工業生産指数
- 行動ファイナンス理論
- 雇用統計
- 差金決済
- 三角もち合い
- 下値支持線
- 資本収支
- 住宅市場指数
- 消費者信頼感指数
- スイングトレード
- スキャルピング
- ストップロスオーダー
- スプレッド
- スリッページ
- スワップポイント
- 損失回避理論
- 大量のドル資金調達
- ダブルボトム
- チャート
- チャート分析
- チャートポイント
- トリプルボトム
- 通貨ペア
- テクニカル分析
- デレバレッジ
- トレイリングストップ
- 取引の総額
- トレード記録
- トレンドフォロー
- 成行注文
- 値ごろ感
- 値幅
- ピラミッティング
- ファンダメンタル分析
- 貿易収支
- ボリンジャーバンド
- もち合い
- 戻り高値
- モメンタム
- リスクヘッジ
- リスクリワード比率
- リバウンド
- リパトリエーション
- レバレッジ
- レンジブレイク
- 流動性
- ロスカット
- ロング/ショート
- ロールオーバー
- CPI(消費者物価指数)
- ECB
- FOMC
- FXの仕組み
- GDP(国内総生産)
- IFD
- MACD
- OCO
- pips
- 200日移動平均線
綾戻し
相場がオーバーシュートした後で起こる修正のこと。ある通貨が行き過ぎて売られたり、買われたりすると、その後にそれとは反対の動きが一時的に起こります。上昇相場の時よりも下落相場での反転上昇でいうことが多い。その場合はリバウンドと同じ意味になります。
一目均衡表
一目山人が開発した日本独自のテクニカル指標。過去の最高値と最安値を足して2で割った基準線、転換線によるトレンド分析以外に、雲など日柄調整という時間の概念をとりいれた独特の分析が特徴。
上値抵抗線
現在の為替レートの上昇を妨げるような形で機能しているトレンドラインのこと。
円キャリートレード
低金利の日本円を借りて外貨に両替し、海外の高金利通貨に投資して儲ける手法のこと。
押し目
上昇中の為替レートが軽く下落すること。押し・下押し、英語のディップも同じ意味。「押し目を拾え」という投資格言があり、上昇トレンドにおける買いのチャンスになります。
為替差損
通貨Aで通貨Bを買ったとき、為替レートが変動して通貨A建てで見た元本が目減りすること。
金利上昇
金利には、短期的な銀行間の貸し借りの際に適用される短期金利と、10年物の長期国債の利率に代表される長期金利の2つがあります。中央銀行が景気動向に応じて政策金利を上げ下げして操作できるのは短期金利。国が信用を失い、国債などが売られると長期金利が急上昇し、その国の通貨は下落。反対に長期金利が低下し過ぎても、債券投資の魅力が薄れるために、その国の通貨が下落する要因になることがあります。
逆張り
上昇トレンドの押し目買いのように為替変動の逆方向のポジションを持つこと。相場がある一定レンジで上下動している場合には絶大な効果を発揮します。また下降トレンドのリバウンドなど、売られ過ぎ買われ過ぎ局面で逆張りが当たると儲けも大きくなります。しかし、為替変動が大きく一方向に振れると大損する可能性も高いです。ナンピンは禁物で、損切ラインもタイトにすべきです。
クロス円通貨
米ドル以外の外国通貨の対円の為替レートのことをクロス円レートといい、通貨全体を総称してクロス円通貨と呼びます。一般にクロストレードとは、対円に限らず、現在の基軸通貨である米ドルに対しての為替レートではない、米ドル以外の組み合わせの通貨間の為替レートのこと。それに対して米ドルに対する為替レートをドルストレートといいます。
鉱工業生産指数
製造業など鉱工業分野の生産動向指数。
行動ファイナンス理論
人間は常に合理的な行動をとるわけではなく、感情や思い込みに突き動かされて動くことが多いものです。そうした観点から、様々な経済現象を解明する理論で、バブルの発生やトレンドの継続を人間心理、群集心理といった側面から説明しています。
雇用統計
失業率と非農業部門新規雇用者数が重要。
差金決済
FXでは通貨そのものの受け渡しを行わず、取引によって生じた為替変動やスワップポイントのプラスマイナスを差し引きする決済システムをとってます。
三角もち合い
上値と下値の間隔が徐々に狭くなり、値動きが三角形の形で収束していくような、もち合いパターンのことです。為替レートが三角もち合いになって煮詰まった後には、上か下に大きく放たれる値動きをすることが多い。三角もち合いブレイクといい、放たれた方向についていくトレードをすると利益が出やすくなります。
下値支持線
現在の為替レートの下落を防ぐような形で機能しているトレンドラインのこと。
資本収支
海外からの直接投資・証券投資・預金など資本の移動に注目した収支。資本収支が黒字だと海外から資本が流入していることをしめします。
住宅市場指数
住宅価格の底入れや金融機関の不良債権の増減を占う。
消費者信頼感指数
一般の消費者に現在と将来の景気についてアンケート調査したもので、個人消費の強弱を占う。
スイングトレード
数日から数週間と比較的長い期間、ポジションを保有する短期売買の手法です。
スキャルピング
スキャルプとは皮を剥ぐという意味で、短時間(数秒~数分程度)で1~2pipsから数pips程度の利益を、皮を剥ぐように狙う投資手法のこと。
ストップロスオーダー
逆指値(ストップ)注文の中で損失確定のために出す注文のこと。買値よりもある一定の値段までドルが下落したら、損失確定のドル売りの決済注文を出す、売値よりもある一定の値段までドルが上昇したら損失確定のドル買いの決済注文を出すという形で使います。
スプレッド
スプレッドは、通貨ペアの売り価格と買い価格の差を表します。スプレッドが小さいほど、取引コストが低くなります。
スリッページ
滑ることです。成行注文はいくらでもいいから売買するという注文なので、FX取引会社の表示為替レートからかなり滑った投資家にとって不利な約定レートになることがあり、その差額のことをスリッページといいます。
スワップポイント
低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買うことで受け取ることができる金利差のこと。高金利通貨を売り、低金利通貨を買うとマイナスになります。
損失回避理論
2002年にノーベル経済学賞を受賞した行動ファイナンス理論のダニエル・カーネマン教授による理論。人間は儲けることの満足感より、損することの苦痛を回避したいと考える。儲けを失うことを恐れ、損失が減ることに期待して損切りできないという心理状態に陥りやすいことが解明されています。
大量のドル資金調達
破綻懸念のある米国の銀行が国内の資金繰りを解消するために、円を売ってドルを買うこと。
ダブルボトム
下降トレンドからの底打ち反転のシグナル。為替レートが底値圏でのWの形を作って2度、安値をつけたあと、直近高値(Wの真ん中の山=ネックライン)を越えると完成。
チャート
キャンドルチャートと呼ばれるローソク足チャートの他にも、バーチャートやコマ足・平均足など様々なものがあります。
チャート分析
テクニカル分析ともいいます。為替レートの現状を計るテクニカル指標には、移動平均線やトレンドラインのようなトレンド系、売られ過ぎ買われ過ぎを判断するオシレーター系指標の2つがあります。
チャートポイント
このレートを下回ると相場が大きく崩れる可能性の高いポイントや、このレートを越えて価格が上昇すると、相場がさらに加速しやすくなるポイント。
トリプルボトム
為替レートが底値近辺で3度、安値をつけたあと、直近の高値を越えて上昇するチャートパターンのこと。ダブルボトム同様に、下降トレンドが終焉する重要なシグナルになります。日本語では三尊底や逆三山と呼ばれます。
通貨ペア
外国為替証拠金取引とは、A通貨をB通貨に両替すること。
テクニカル分析
テクニカル分析は、チャートやグラフを分析して、過去の価格変動のパターンやトレンドを分析し、将来の価格変動を予測する手法です。
デレバレッジ
レバレッジには、借金をして投資規模を大きくし、自己資金に対する投資収益の利回り拡大を狙う側面があります。しかし、投資対象の価格が暴落して多額の損失をこうむると、借金返済のために投資したポジションを閉じる必要に迫られます。これがデレバレッジ(テコの解消)です。
トレイリングストップ
トレイリングは引きずるという意味。取引しているポジションが含み益になったときに、利益を確保しつつ、利益幅を伸ばすために逆指値注文を動かしていくこと。
取引の総額
FXの場合、リスク管理=レバレッジ管理といわれますが、実際は「取引の総額÷証拠金の評価残高(自己資金)」で事後的にレバレッジ倍率が算出されるだけです。レバレッジ何倍と決めるよりも、何万通貨で取引するというように、取引の総額をコントロールした方がリスク管理しやすいといえます。
トレード記録
取引を行った後に「取引日」「取引通貨」「約定レート」「エントリー時に決めたエグジットの目安」「トレードした理由」を記録し、決済後の「決済レート」「損益」「反省点」「勝敗」欄を設けて記入していくものです。
トレンドフォロー
為替レートの方向性でトレンドに従った取引のこと。
成行注文
価格がいくらであっても売買決済する注文形式のこと。通常は、FX取引会社の表示する為替レート近くの値段で約定します。
値ごろ感
為替レートが下落したとき、高値覚え(これまでつけた高値を価値判断の基準にしてしまうこと)のせいで、現在の為替レートを割安、お買い得と感じること。
値幅
高値から安値、安値から高値の値幅がどのくらいあるかに注目すると、どのようなリズムやテンポで、為替が上下動しているかを感覚としてつかむことができます。半値押し・三分の一戻しなど値幅に注目して、押し目やリバウンド幅を予想することもあります。
ピラミッティング
保有ポジションに利益が出ているときに同じ方向にポジションを建て増すのがピラミッティング。平均購買単価は上がるものの、方向性が維持すれば利益を大きく伸ばすことができます。反対にポジションに損失が出たときに同じ方向に買い増しして平均購買単価を下げるのがナンピンです。
ファンダメンタル分析
ファンダメンタル分析は、経済指標や企業の業績などの基本的な要因を分析して、通貨価格の将来の動向を予測する手法です。
貿易収支
海外への輸出から輸入を引いたもの。
ボリンジャーバンド
統計学の標準偏差の考えを使ったテクニカル指標で、σ±1、σ±2といったボラティリティを示すバンドを用いて、価格変動の行き過ぎをビジュアル化しています。
もち合い
為替レートがある一定の値幅間を上下動するだけで、上にも下にも行かないこと。もみあい・ボックス相場・レンジ相場ともいいます。もち合いが長く続いた後は、大きく上か下かに動くことが多く、上値ブレイク、もち合い上放れ、下値ブレイク、もち合い下放れといいます。
戻り高値
下降トレンドにあった為替トレードがいったん上昇に転じたときにつけた高値のこと。戻り高値を更新して、更に上昇が続けば下降トレンドに変化が生じたかもしれません。逆に更新できないと、下降トレンド継続となります。
モメンタム
トレンドが長期的な傾向とするとモメンタムは短期的な為替レートの勢いや方向性のことを示します。
リスクヘッジ
為替変動のリスクを回避するような取引を行うこと。たとえば、大量の外国債券を保有している機関投資家が円高で為替差損が発生するするのを防ぐため、先物為替取引であらかじめ外貨売り円買いの取引のこと。
リスクリワード比率
トレードする際の損失と利益のバランスを考え、損失額よりも大きな利益を見込めるトレードを選択することで、リスクを最小限に抑えつつ利益を最大化することができます。
リバウンド
為替レートの下落が続いた後に相場が短期的に反転上昇すること。
リパトリエーション
本国送金の意味。海外に投資された資金が自国への回帰する動きを示します。世界中の多くの投資家はドル建てで資産運用しているので、金融不安などでリバトリが起こるドル高になる傾向があります。
レバレッジ
レバレッジは、少額の証拠金で大きなポジションを取ることができる仕組みです。たとえば、1:100のレバレッジをかけると、1ドルの証拠金で100ドル分の通貨を取引することができます。
レンジブレイク
ある一定の値幅を上下動するだけのもち合い相場の上限や下限を為替レートが飛び越えて動き出すこと。レンジブレイクした方向についていく売買をするのが基本。
流動性
ある通貨が売買しやすいか、しにくいかを表す言葉。頻繁に売買が成立している通貨でないと、価格の値動きが不規則になりやすく、スプレッドも広くなりがちで短期売買向きとは言えません。豪ドルやNZドル、南アフリカランドなどは流動性が乏しく、頻繁に売買されることが少ない通貨と言えるでしょう。
ロスカット
ロスカットは、トレーダーが設定した損失限度額に達した場合、自動的にポジションを閉じる注文です。
ロング/ショート
ロングは通貨を買い、ショートは通貨を売ることを意味します。
ロールオーバー
ロールオーバーは、ポジションを翌日に持ち越す場合に発生する金利の調整です。たとえば、円高になると、日本の金利が高くなり、日本円を売った場合には、翌日に金利を支払うことになります。
CPI(消費者物価指数)
インフレ率。
価格変動の激しい石油・食品を除いたコアCPIの増減が、FRB(連邦準備制度理事会)の政策金利決定に影響を与える。
ECB
ヨーロピアン・セントラル・バンクの略。ユーロ圏の中央銀行に相当し、ユーロ紙幣を発行し、ユーロ圏内の物価安定のために政策金利の決定など金融政策を行います。ユーロ圏、特にドイツは第二次世界大戦前にハイパーインフレで苦しんだ経験があります。
FOMC
アメリカの中央銀行FRBが中心になって、政策金利などを決定する連邦公開市場委員会。年8回開催。政策金利だけではなくFOMC声明に示された景況感が注目される。
FXの仕組み
自己資金そのもので為替取引を行うのではなく、自己資金を証拠金としてFX取引会社に差し入れ、そのお金を担保にして取引を行う証拠金取引制度。自己資金の何倍もの取引を行うことができるのも、証拠金取引だからです。
GDP(国内総生産)
国が生み出す付加価値の総額。GDPの増減が経済成長率。
個人消費+住宅投資+企業の設備投資+政府支出+輸出-輸入。
IFD
相場が動いて、ひとつ目のオーダーが約定したら、さらに、そのポジションに対する決済注文を発注する注文の出し方です。
MACD
移動平均線収束拡散法。異なる期間の移動平均線の間の幅を数値化したもの。0をはさんどプラスなら上昇トレンド。マイナスなら下降トレンド。
OCO
一方の注文が確定したら、もう一方の注文をキャンセルするという条件のもとで2つの注文を出すやり方です。
pips
通貨価格の最小単位を表します。たとえば、米ドル/円の価格が140.00から140.01に上昇した場合、価格の変化は1pipsとなります。
200日移動平均線
200日間の為替レートの値動きを平均化した移動平均線です。
自分のお金で利益を得たり、損害を出したりするFXですのでしっかり理解してトレードに取り組んでくださいね。
それでは。Good Luck 👍